顎関節症

① 顎の関節や筋肉が痛む
② 口を開いたり閉じたりすると、関節の部分から音がする
③ 口が大きく開けられない
④ 顎の動きがどうもおかしい

# 顎関節症は子供からお年寄りまでだれでも起こりえる疾患ですが、主として20~30才代の女性に多く発生すると言われています。

# 顎関節症の原因
① 歯ぎしり: 歯ぎしりは顎や筋肉、顎関節に負担をかけます
② ストレス: ただしストレスが直接顎関節症を引き起こすわけではなく、ストレスによって歯ぎしりが生じそれが顎関節症の原因になります
③ かみ癖: 片上咬みは顎関節症の原因になります
④ 不正咬合: 歯並びや噛み合わせが悪いと
⑤ 外傷: 言わずと知れた打撲などによる顎骨やその周囲組織の損傷
⑥ 不正な姿勢: 頬杖やうつ伏せ寝など、顎に負担がかかる姿勢は顎関節症の原因となる

# 顎関節症の治療法
① スプリントの利用: プラスチックプレートで作られたもので歯を覆ったものです
② 運動: いわゆる顎のストレッチ運動
③ 薬物療法: 眠りが浅いと歯ぎしりを行いそれが原因で顎関節症を誘発するので睡眠薬によって深い睡眠を維持する
④ 外科療法: 関節円盤の損傷や炎症がある場合には外科療法の適応となる

# 顎関節症の予防
 歯周病などは生活習慣病と言われていますが、顎関節症もある意味で生活習慣病です。従って普段の生活に顎関節症の予防法も治療法も隠されています。一言で言うと顎に負担をかけない生活です。これではおおざっぱで参考になりませんか?もう少し詳しく言うと「上下の歯を接触させない」状態を保つことです。

「歯ぎしり」「噛みしめ」

<その方法 >     
1.まず、日中の気づきから始めます。
 〔1〕仕事等に夢中になっている時、ふと気がつくとしっかり噛みしめていたり、舌を吸いつけていたりしていることがあると思います。そんな時、肩を上下せさ、首から上の力を思い切り抜いて、頬のカを抜き、歯をかみ合わせないようにしてから、そのまま再び仕事に向かってください。
2.日中はなんとかできると して、問題は夜眠っている時のことです。
 眠っている時のことなど、コントロールできないと思っている人が多いと思います。しかし、 「明日の朝4時に起きなければいけない」と思って寝ると、不思議とその時刻に日が覚めるという経験をしたことはありませんか。眠っている間も、体内時計と「起きなければいけない」という意識が共同作業をして、正確にその時間に目が覚めるということを私たちはできるのです。そんなむずかしいことができるのですから。上下の歯を合わせないようにリラックスして眠るなどという作業は、「その気」になりさえすれば意外と簡単にできるものなのです。できなければ、マウスピースが必要です。
〔1〕前準備                          
 枕を低くしましょう。
 後頭の一番出っ張ったところより首の付け根近くに枕をするようにします。そうすると頭が少し上を向くので,ロが開きやすくなるからです。 布団に入ったら何も考えないようにしてください。
 〔2】本 番       まず、思い切り噛みしめてみてください。1~2秒後に、フッと顎の力を一度に全部抜いてみてください。わずかにロが開くと思います。その位置が理想約なリラックスした位置で、このまま一晩中眠ってくれるといちばん良いのです。マウスピースをはめてください。

 歯ぎしりのある人の治療は地震多発地帯に家を建てるがごとし

地震多発地域に同様な構造で建物を建てたら簡単に崩れてしまう。口の中に例えると、「地震の無いところとは、歯ぎしりの無い人の口の中」であり「地震のあるところとは、歯ぎしりのある人の口の中」です。地震の多いところに建てる建物は耐震構造にするなどの工夫が可能ですが、歯ぎしりがある人のための特別な治療法があるわけではありません。従って、「かけたり」「とれたり」し易いのです。
全てが「歯ぎしり」が原因とは言えませんが、「風邪は万病の元」と言うが如く、口腔内に於いては「過度の歯ぎしりは万病の元」とも言えましょうか

0才からどなたにでもやさしく、親切、丁寧をモットーに治療いたしております。特に入れ歯、ブリッジ等でお悩みの方は、一度ご相談にいらしてみて下さい。